「シロアリの点検だけ依頼できるのか」「無料点検は本当に無料なのか」。シロアリが気になっていても、いきなり駆除ではなく、まず点検で状況を確認したいと考える方は多いです。

床下点検は、シロアリの被害や侵入リスクを確認するための調査です。多くの業者が無料で実施していますが、注意すべきポイントもあります。

床下点検とは

床下点検は、床下空間に潜って建物の基礎・土台・構造材の状態を目視で確認する調査です。(出典:日本しろあり対策協会)

確認項目内容
シロアリの被害蟻道の有無、木材の食害状況
シロアリの生息生きたシロアリの確認
木材の腐朽湿気や水漏れによる木材の腐り
湿気の状況床下の湿度、結露、水溜まりの有無
基礎の状態ひび割れ、配管の水漏れ
防蟻処理の状態過去の薬剤処理の痕跡や効果の残存

点検は主に1階の床下空間を対象とします。床下点検口(キッチンや洗面所にあることが多い)から作業員が床下に潜り、目視と道具で確認します。

点検の流れ(所要時間・準備)

ステップ内容所要時間の目安
①事前ヒアリング建物の築年数、防蟻処理歴、気になる症状を確認約10分
②床下への進入点検口から床下に潜り、調査を実施約30〜60分
③結果報告写真を見せながら現状を説明。対策の提案約15〜30分

合計所要時間:1〜1.5時間程度が一般的です。

事前の準備

  • 床下点検口の確認 — キッチンや洗面所の床に点検口があるか確認しておく
  • 点検口周辺の片付け — 点検口の上や周辺に家具や荷物がある場合は移動しておく
  • 在宅の必要性 — 点検中は在宅が必要です

無料点検と有料点検の違い

項目無料点検有料点検
費用0円1〜3万円程度
実施者駆除業者のスタッフ駆除業者 or 第三者の住宅診断士
目的シロアリ被害の有無確認→見積り提示住宅の総合的な状態診断
報告書簡易的な報告(写真付き)詳細な診断報告書
営業の要素点検後に施工の提案を受ける場合がある中立的な診断を期待できる

シロアリの被害確認が目的であれば無料点検で十分ですが、住宅全体の診断や中立性を重視する場合は有料点検が適しています。

無料点検で注意すべきこと

(出典:国民生活センター「住宅リフォーム・点検商法」)

  1. その場で契約を迫られても応じない — 正当な業者であれば見積りを持ち帰って検討する時間を設けてくれます
  2. 点検結果の写真を必ず受け取る — 「被害がありました」と口頭で説明されても、写真の裏付けがなければ判断できません
  3. 複数業者に点検を依頼する — 1社だけの点検結果では比較ができません。2〜3社に依頼するのがおすすめです

訪問型の「無料点検」への注意

業者が突然訪問して「無料で点検します」と申し出るケースは、点検商法のリスクがあります。自分から依頼した無料点検と、業者側から持ちかけられた無料点検は性質が異なります。

点検後の判断ポイント

点検結果推奨される対応
シロアリの被害が確認された複数社の見積りを比較し、駆除施工を検討
被害はないが、蟻道や湿気の兆候がある予防施工の検討。または半年後に再点検
被害も兆候もない現時点での施工は不要。5年後を目安に再点検
防蟻処理の効果が切れている予防施工の検討

点検で被害が確認され見積りを受け取った場合でも、その場で決める必要はありません。見積り内容を持ち帰り、他社と比較して判断しましょう。

まとめ

床下点検は、シロアリ被害の有無を確認するための第一歩です。多くの業者で無料点検を実施しており、所要時間は1〜1.5時間程度です。即日契約を避け、写真を受け取り、複数社に依頼することで安全に活用できます。